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エキシマレーザーとは?

[ 123] 〜エキシマレーザー〜
[引用サイト]  http://www.lasik-lab.com/excimer.html

エキシマレーザーは1976年に米国IBM社によって開発され、当初は半導体の基盤加工などに応用されていました。IT産業界では有機ポリマーなど高い精度で加工できるという特性を利用して回路作成のために活用されています。1983年にこの高い精度を生体に応用できないか、ということで動物実験が行われ、角膜に熱による変性を一切起こすことなく切削できるということが確認されました。そして1985年から人の乱視や近視の矯正手術に用いられるようになったのです。
Excimerという言葉はExcited dimerという言葉から生まれた造語です。その意味はちょっと難しいのですが、励起された2量体、という物理科学用語になります。簡単に説明しますと、アルゴンとフッ素ガスを反応させた時に出る紫外光をもとにして作られるレーザー、ということになります。このレーザーがもつ高い光エネルギーによって、角膜組織の分子の結合を切り離し、ガスに分解してしまいます。このレーザーの波長は角膜組織でほぼ吸収されてしまうものなので、角膜を通過してその下にある水晶体などには届かないのです。
レーザーの照射方式には大きく分けて3つのパターンがあります。上図の左のパターンはスリット・スキャン方式を模式的に示したものです。スリットスキャン方式は、細長い形状のレーザー光が120度づつ回転し3つの方向からなめるように角膜を切削していくものです。中央のパターンは一括照射方式ですが7つのゾーンに分けて各ゾーンを入換えてムラが出ないようにしています。右のパターンはフライング・スポット方式といい、直径1〜2ミリの小口径のレーザーによって細かく切削していくものです。スリット・スキャン方式を採用しているのはNidekのEC-5000、一括(7ビームスキャニング)照射方式を採用しているのはビジックス社STAR S2/S3、フライング・スポット方式での照射を行っているのはBOSHLOMB/Technolas 217Zになります。
それぞれの方式に独自のメリットがありますが、どの機種も最高の整備状態において、ドクターの適格な判断のもとで使用することで最高の性能を発揮してくれます。
フライング・スポット方式はそれを制御するコンピューターのソフトや、照射装置そのものの精度によって結果が大きく左右されます。手術中、緊張しきっている患者さんの眼や頭部の動きによっても大きな影響をうけます。スリット・スキャン方式はそうした面での影響を受けにくい長所があります。
Visx のエキシマレーザー装置は独特なレーザー照射パターンをもっています。図のように七つの円形の照射ビームは直径を変化させつつその位置を回転しながら入れ替えていきます、さらに七つの円のひとつひとつがくるくる回転しています。なぜこのような複雑な動きをさせているのか? これは、レーザーのエネルギーが一カ所に偏らないようにするためです。万が一七つのスポットに微妙なエネルギーの差があったとしても回転させることで平均したエネルギーを安定して加える事ができます。
このシステムのいい所は手術中に皆さんに見ていただく固視燈というランプが見やすく、どこを見ていたらいいのか見失うことがないという点です。仮に眼が動いても大丈夫なようにオートトラッキングという安全装置がついているので万全ですが、手術中の緊張感は和らぐのではないでしょうか。
屈折矯正手術において、より高度な治療をしたい、と考えたとき問題になるのが不正乱視です。本来ならば眼の中の一カ所で合うべきピントが複数の場所に散っているような状態、と考えてください。
これを矯正するためには、まずどのような不正乱視が存在しているのか、を正確に測定しなければなりません。その上で、角膜にレーザーをピンポイントで照射していかねばなりません。これは技術的に大きな壁でした。特に不正乱視をとる事を目的としていたWave Front 方式は、通常よりも角膜が20〜30%も多く削れてしまうので、精度の高い照射ができないうちは実行すべきではありません。
不正乱視を検出する検査はとてもデリケートです。せっかくの検査結果も手術の時に厚いフラップを作ってしまっては台無しです。何をしているのかわからなくなってしまいます。
レーザーを使用してフラップをつくるイントラレーシックも同じで、フラップの面がレーザーの熱によって変化したり、断面がみかんの皮をむいたように荒れていたりするのでせっかくの検査データが狂ってしまうのです。唯一LASEKが理想に近いフラップ剥離面を作れたのですが、眼にアルコールをかけなければなりません。アルコールで角膜上皮をふやかしておいて金属のへらのようなものでこそげ落とすようにしてフラップを開けるのです。眼にアルコールというのは、やはり抵抗を感じます。

 

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